「世の中の真実がわかる!明朗会計学入門」を読んで

明解 会計学入門

明解 会計学入門

 

この本を読んだ。

 

○感想○

会計って知ってたらやっぱり得するよなあと。

知識があるだけで、世の中のお金の動きが見えるし、企業の体質が見える。

実際にバランスシートを読む訓練もこの書籍でできるので、実際の他の企業のバランスシートを自分で引っ張ってきて読みたくなる構成が面白かった。 

 

ただ、この本を読んで会計の知識を得ても、実際にその知識を使うためにBSやPLをみてみないとすぐ忘れそうだなあと。

そういう機会に自分を置いてみなくては。

今後少し株を買ってみようとか考えているので、ただ漠然と買うのではなくBSの純資産の欄を見てから買ってみようかな。

 

 

 

○読後メモ○

1.BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)の見方が雰囲気程度わかった。

BS:ストック的。決算時の状態。資産と負債と純資産のバランスが見える。

 

PL:フロー的。1年間という幅のある期間の状態。1年間のイン・アウトの結果を示す。

 

・BSについて

資産が左側。負債と資本が右側。

資産(左側) = 負債(右側) + 純資産(右側)

純資産の多い企業が安定した企業と考えることができる。

 

・負債と出資について

貸付:期限付きで、いつまでにいくら返すと決まったもの。返済義務あり。

 金を出す側が「利息」を得るもの。ローリスク・ローリターン。

出資:お金を出してあげて、儲かれば一部見返りを受け取る。株式とか。

 金を出す側に「配当」を得るもの。ハイリスク・ハイリターン。

 

 

・国の借金1000兆円のミスリーディングについて

バランスシートは単体で見るのではなく、関連会社も含めて連結バランスシートを見るのが通常のやり方だそう。

日本という国のバランスシートを考えるときは、日銀のバランスシートと連結して考えるほうが都合がいいらしい。

そうすると、負債が1000兆円あるように見える日本国のバランスシートは、日銀のバランスシートと合体することでほぼ0と考えることができるようだ。

日銀にとって、発行する紙幣は負債であるし、国債は金融資産。

 逆に日本国にとって、紙幣は資産であるし、国債は負債。

そう考えると、紙幣を日本中にばらまくために国債を大量に発行して日銀に買わせているとだけ考えればいい。

なので、1000兆円をそんなに悲観する必要はないのだとか。

実際に1000兆円金が足りてないというわけではないので。

 

また、国というものを企業に見立てると、利益を出せない(出ても誰の懐にも入らない)ので、基本的に少し借金があるのが普通。

 

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